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中高層木造の最先端!YKK APが造るパッシブタウン視察

中高層木造の最先端!YKK APが造るパッシブタウン視察

ジェイホームズは、非住宅木造への取り組みも強化しており、持続可能な社会に貢献する建築を追求しています。

この度、YKK APが富山県黒部市で進める「パッシブタウン」を視察する機会を得ました。

この街は、徹底したパッシブデザインにより、自然エネルギーを最大限に活用し、住環境の快適性と省エネ性能を両立させていることで、建築業界内外から大きな注目を集めています。

特に関心を引いたのは、近年、脱炭素社会の実現に向けてその可能性が大きく広がっている「中高層木造」の共同住宅が、この「パッシブタウン第5街区」に新たに建設されている点でした。

6階建て、7階建てという大規模な木造建築(RC造との混構造)が、いかにして木材を主たる構造材として実現されているのか、その木質ハイブリッド構造の最先端技術と、それに伴う設計・施工のノウハウを肌で感じたいという強い思いがありました。

今回の視察では、中・高層化が進む非住宅建築において、木造化・木質化がいかに有効な選択肢であるかを改めて実感しました。

特に、環境負荷の低減だけでなく、居住空間における木の温もりや快適性といった付加価値も提供できる点が、今後の建築市場でますます重要になると確信しています。

私たちが目指すのは、単に構造形式を木造に置き換えるだけでなく、パッシブデザインと融合させることで、エネルギー消費を抑え、人にも地球にも優しい建築を実現することです。

今回のパッシブタウンでの学びは、これからの非住宅木造において、新たな視点と具体的な技術的ヒントを与えてくれるものでした。

このレポートでは、視察で得た知見を、非住宅木造に取り組む建築実務者の皆様と共有し、未来の建築の可能性について共に考える機会を提供できれば幸いです。

高級注文住宅・非住宅木造は開口部が性能の鍵!YKK AP視察

 

パッシブタウンが示す未来:なぜ今、木造共同住宅なのか?

パッシブタウンが示す未来:なぜ今、木造共同住宅なのか?

パッシブタウンは、YKK APが提唱する「エネルギーを創り、賢く使い、快適に暮らす」という思想を、街全体で具現化した未来の暮らしの実験場です。

関連ページ(YKK AP WEBサイト):「パッシブタウン

 

脱炭素社会における非住宅木造の重要性

脱炭素社会における非住宅木造の重要性

地球温暖化対策が喫緊の課題となる現代において、建築分野での脱炭素化は避けて通れません。

その中で、建設時のCO2排出量が少なく、炭素貯蔵能力を持つ木材は、建築材料として非常に高いポテンシャルを秘めています。

特に、これまで鉄骨造やRC造が主流であった非住宅分野、中でも共同住宅における木造化は、社会全体の脱炭素化を加速させる鍵となります。

パッシブタウンの視察を通じて、木造建築が単なる環境負荷低減だけでなく、施工性やコスト面においてもRC造やS造に匹敵、あるいはそれを上回る可能性を秘めていることを再認識しました。

木材の積極的な利用は、国内林業の活性化にも繋がり、地域経済への貢献も期待できるため、多角的な視点からその重要性が高まっています。

 

YKK APが描く「パッシブデザイン」の街づくり

YKK APが描く「パッシブデザイン」の街づくり

YKK APが手掛けるパッシブタウンは、単体の建物だけでなく、街区全体で「パッシブデザイン」を追求する先進的な取り組みです。

これは、日射、風、光といった自然エネルギーを最大限に活用することで、冷暖房に頼りすぎない快適な住環境を実現するものです。

今回の視察では、その理念が随所に具現化されていることを確認できました。

例えば、建物配置は日射取得を考慮し、窓の大きさやタイプは通風・採光を最大限に引き出すように設計されていました。

断熱性能の高いサッシや高性能ガラスの採用はもちろんのこと、庇の設置や植栽計画に至るまで、細部にわたる配慮が見られました。

これらの工夫により、年間を通じて冷暖房負荷を大幅に削減し、住民が快適に暮らせるだけでなく、エネルギーコストも抑えられるというメリットがあります。

パッシブタウンは、個々の建築物の性能向上だけでなく、地域全体でエネルギー消費を最適化するという、未来志向の街づくりのモデルケースとして、非住宅木造の可能性を広げる好事例と言えるでしょう。

 

中高層木造がもたらす新たなビジネスチャンス

中高層木造がもたらす新たなビジネスチャンス

これまで、中高層建築の分野では木造が選択肢となることは稀でした。

しかし、技術革新と法整備の進展により、都市部においても4階建て、5階建てといった中層の共同住宅を木造で建設することが現実的になってきました。

これは、非住宅木造を手がける会社にとって、まさに新たなビジネスチャンスの到来を意味します。

パッシブタウンで見た木質ハイブリッド構造の採用は、従来の木造建築では難しかった大規模化、高層化を可能にしています。

この新たな市場への参入には、木造に関する専門知識や構造設計のノウハウ、そして最新の工法や材料に関する情報が不可欠です。

私たちジェイホームズは、こうした技術力を積極的に習得し、新たな依頼に応えられる体制を構築することで、この成長市場での存在感を高めていきたいと考えています。

非住宅木造におけるジェイホームズの強み

 

 

パッシブタウン第5街区木質ハイブリッド構造環境性能

パッシブタウン第5街区:木質ハイブリッド構造と環境性能

パッシブタウン第5街区は、単なる木造建築にとどまらず、グリーンエネルギーによる自立型「中高層木造共同住宅」という、これまで困難とされてきた領域に挑戦し、見事に実現しています。

関連ページ(パッシブタウン公式WEBサイト):「5街区

 

6・7階建木造共同住宅の構造設計

6・7階建木造共同住宅の構造設計

パッシブタウン第5街区の中高層木造共同住宅は、その構造において最先端の技術が凝縮されています。

特に印象的だったのは、木質ハイブリッド構造の採用です。

住居棟は6階建てが2棟、7階建てが1棟で、3棟とも直接基礎で、1階がRC造、2階以上が木質ハイブリッド構造です。

建物中央に配置したRC造のセンターコアを取り巻く形で、1階RC造部分の上に耐火木造柱を立て、高断熱の耐火木造外壁で覆うという計画になっています。

これらの技術は、従来の木造建築の常識を覆し、都市部の高層建築においても木造が有効な選択肢となり得ることを明確に示しています。

 

省エネを実現するパッシブデザインの具体的アプローチ

省エネを実現するパッシブデザインの具体的アプローチ

パッシブタウンの建築群は、単に木造であるというだけでなく、徹底したパッシブデザインによって高い省エネ性能を実現しています。

今回の視察で、その具体的なアプローチを肌で感じることができました。

例えば、建物の開口部設計では、冬場の暖かな日差しを最大限に取り込み、夏場は日射遮蔽によって室温上昇を抑える工夫が随所に見られました。

断熱性能に関しては、外壁や屋根、床下への十分な断熱材の充填はもちろん、窓にはトリプルガラス木製窓が採用されており、外部からの熱の出入りを徹底的に抑制していました。

これらの複合的なアプローチにより、機械設備に過度に頼ることなく、年間を通して快適な室内環境を維持し、大幅なエネルギー消費量の削減をしています。

 

 

視察で見えた!木質化がもたらす居住空間の魅力

視察で見えた!木質化がもたらす居住空間の魅力

パッシブタウンの中高層木造共同住宅に足を踏み入れた瞬間、まず感じたのは、木の温もりと心地よさでした。

内装に木材が多用されていることで、視覚的にも触覚的にも、非常に安らぎのある空間が創出されていました。

例えば、床材や壁の一部に無垢材が使用されており、その美しい木目や香りは、居住者に高いリラックス効果をもたらすことが容易に想像できます。

また、木材が持つ調湿作用により、室内の湿度が適切に保たれるため、夏は涼しく、冬は暖かく感じられるというメリットも体感できました。

こうした木質化がもたらす五感への訴求力は、単なる機能性だけでなく、居住者のQOL(生活の質)を向上させる重要な要素であり、脱炭素時代における新たな付加価値として、今後の共同住宅においてますます重視されるべき点であると強く感じました。

【非住宅木造】付加価値の高い木造共同住宅という選択肢

 

 

まとめ

まとめ

今回のYKK APパッシブタウンの視察は、私たちジェイホームズにとって、非住宅木造、特に中高層木造共同住宅の未来を肌で感じる非常に貴重な経験となりました。

6階建て、7階建てというこれまでの木造建築の常識を覆す規模の共同住宅が、木質ハイブリッド構造という最先端技術と、徹底したパッシブデザインによって実現されている様は、まさに圧巻でした。

私たちは、脱炭素社会への移行が加速する中で、木造化・木質化が建築業界に課せられた重要な使命であると認識しています。

パッシブタウンで見た、自然エネルギーを最大限に活用し、冷暖房に頼りすぎない快適な居住空間は、まさに私たちが目指すべき建築の姿そのものでした。

今回の視察で得た具体的な技術的知見、例えば、木質ハイブリッド構造における構造設計の工夫や、高断熱・高気密性能を実現するための詳細な設計手法、そして地域材を活用したサプライチェーン構築の重要性などは、今後の私たちの仕事に大いに活かされることでしょう。

今後、非住宅木造の需要はますます高まると予想されます。

私たちジェイホームズは、今回の学びを糧に、木造建築に関する専門知識と技術力をさらに高め、クライアントの多様なニーズに応えられるよう努めてまいります。

また、パッシブタウンのような先進事例から学び続け、常に最新の技術動向をキャッチアップし、持続可能な社会に貢献する建築を創造していくことが、私たちの使命であると改めて心に刻みました。

 

 

ジェイホームズは非住宅木造に対応できる工務店

ジェイホームズは非住宅木造に対応できる工務店

オーナー様の好みや要望に合う、住まい手の思いや理想を共有できる建築家、設計事務所に依頼して、協働して非住宅木造を建築しています。

実績のある工法、得意な施工を前提に設計された非住宅木造は伝統的ともいえますが、慣れた工法や使い慣れた建築資材を優先してしまう傾向があり、ともすれば保守的な設計、デザインになる工務店も少なくありません。

ジェイホームズはオーナー様の土地や予算をふくめた様々な要望を理解して、高い提案力と柔軟なプランニングが反映された「非住宅木造」を建てる工務店としての実績が豊富にあります。

ジェイホームズは技術でデザインを支えるべく、厳格な品質基準と教育体制で施工技術の向上と研究に経営資源を集中させています。

 

また、ジェイホームズは大手ハウスメーカー出身の代表の牧野や施工管理者たちによって創業されたこともあり、そこで培った技術力や品質管理体制、メンテナンス性への配慮を徹底しています。

プロからの評価の高い建築家、設計事務所と協働することで高いデザイン性と自由度を兼ね備えた非住宅木造を提案できる体制を実現しています。

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