土地選びは、必ず周辺状況を把握し、土地の状況を自ら確認する
「住宅は環境で買う」といわれるほど周辺状況は重要な要素です。不動産会社任せにせず、自分で動いて調べることが重要です。土地選びの際は、土地の周辺状況を把握することと、土地の状況は自ら確認することを徹底することが大切です。
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土地選びの際は必ず周辺状況を把握する
土地探しは、いい情報を早めに入手することが決め手です。たとえば大手の不動産会社と地元の不動産店、といったようにタイプの違う会社に声をかけることで、大手企業の総合力と、地元の情報力の両方の土地情報を入手しやすくなると思います。
希望に近い土地や気になる土地があれば、すぐ販売元に連絡して現地を見学しましょう。不動産会社の担当者が案内してくれた土地が気になったら、後日自分の足で行ってみましょう。最寄り駅やバス停から現地まで自分の足で歩くことにより、広告ではわからない電車やバスの本数、乗り換えの移動距離、駅周辺の雰囲気などを確認することができます。
時間に余裕があれば、曜日・時間帯を変えて行ってみるとよいでしょう。駅前の賑やかさなどは、平日の通勤時と休日の昼ではずいぶん違い、夜道の明るさや人通りは、昼間に行ってもわからないからです。
役所に出向き、行政サービスの内容を確かめることも不可欠です。そのほか、交通の利便性、騒音、悪臭などの住環境、生活利便性など重要なポイントについて確認しましょう。
土地の状況は自ら確認する
土地を訪れると、日照・通風、プライバシーの確保など家づくりに影響するさまざまな条件が見えてきます。
実際に土地を訪れると、広告や資料ではわからない多くの状況を確認することができます。デジタルカメラやメジャー、方位磁石などを持っていくと役に立つと思います。
まず不動産会社から示された土地概要や敷地図と違う点はないかを確認します。それから日当たりや風通し、騒音や悪臭など、現場でしかわからない土地の条件を確認します。
道路との接し方は住宅の間取りを決める材料となります。また隣地の建物の高さや向き、窓の位置なども確認してください。都市部で住宅が密集している場合には、プライバシーと採光の両方が確保できる窓の開け方も重要になります。
日照条件の確認も重要です。昼間の時間帯に現地に行き、隣地に建つ住宅の日影が土地にどのように入ってくるかを確かめましょう。そうすることにより、建物の配置や間取りを考えるときに、どの位置に建物を置くことがベストなのかを判断することができます。
土地の履歴も重要です。以前の用途が工場などであれば、土壌が汚染されていないか、海や沼を埋め立てた土地なら、地盤は軟弱ではないか、などを確認しておきましょう。
<まとめ>
土地についてすべての情報を自分で把握することは難しいと思います。土地選びの最終段階では、信頼できる設計者や工務店等に現地に同行してもらうのがよいと思います。状況をプロに確認してもらい、希望する間取りが実現するかどうかについてアドバイスをもらいましょう。