注文住宅を工務店に依頼するなら知っておきたいタイプ別の特徴と対策
工務店は技術的な視点で大きく分類すると、下記の3つのタイプに分類されます。
タイプA:誠実かつ向上心があり、優秀な大工や職人を抱える技術力のある工務店
タイプB:誠実だけれども新しい情報に対する勉強が不足し、技術力が向上しない工務店
タイプC:不誠実で技術力もない、あるいは仕事に手を抜きがちな工務店
上記の中でタイプAの工務店を選ぶことが失敗しない家づくりへの鍵となります。
このコラムでは、工務店がどのように違うのかを、タイプ別に特徴と傾向を解説します。
目次
タイプA:誠実かつ向上心があり、優秀な大工や職人を抱える技術力のある工務店
優秀な工務店を選んだからといって、それだけで良いかというと、注文住宅はそんなに簡単なものではありません。工務店の中には、自分と相性が合う人や、技術的な知識の豊富な人、大工さんや職人さんを使いこなせる人など様々な人がいます。
工務店の組織で、社長のすぐ下に現場監督がいるような場合は、現場監督が社長と日頃のコミュニケーションも多く直接指導を受けていることも多いので、社長の言うことと現場監督の言うことにはあまり変わらないことが多いです。そうした会社は比較的安心です。
これがある程度規模の大きい工務店になると、営業がいて、設計がいて、現場監督となると、どの程度の意思疎通やその工務店の家づくりに対する意識が共有されているかは、実際に担当者と接してみないとわからないかもしれません。
タイプB:誠実だけれども新しい情報に対する勉強が不足し、技術力が向上しない工務店
工務店の中で、このタイプBが最も多いと思われます。誠実なため信頼されていますが、誤った施工でも見過ごされてしまい、その部分が隠れてしまえば発覚するまではまったく問題のないように見えます。現実的には、技術力が向上しておらず、勤勉ではないので、「善意の欠陥」を生んでしまう可能性があります。
現代の工務店ではかなり減ったと思いますが、勘と経験だけに頼った(それがすべて悪い訳ではない)工事をしていたり、基準的に認められない施工方法で工事をしていたり、新しい建材を誤った施工方法で工事をしたりする場合があります。
このタイプの工務店は誠実なので、工事の不具合が発生した際の対応は良いと思われます。ただ根本的なミスを犯していた場合は、補修を行っても欠陥が直らず、何度も補修を繰り返しても完全には直らないという事態もありえます。こうなると対応してもらっているので法的手段をとることもできず、お客様の精神的な苦痛はかなり大きくなります。
タイプC:不誠実で技術力もない、あるいは仕事に手を抜きがちな工務店
このタイプの工務店に注文住宅を依頼した場合でも、多くの建物において表面上は欠陥がないように見えます。しかし住宅の資産価値や、地震や台風時の安全性、省エネ性能といった点で、非常に劣ったものになる可能性は高いです。
このタイプの工務店は、かなり安い金額で工事を受注する傾向があるのですが、しっかり利益は確保しようと考えます。そのためには、本来かけるべき手間を削り、工期を短縮するなどして、工事にかかる費用を抑えようとします。現場に行く頻度も少なくして材料だけ現場に手配し、大工さんや職人さんに任せきりとなる場合もあります。技術力、知識が不足していることが原因で、間違いが多く発生しているのが実情なのです。
工務店の重要な仕事は、現場監督が現場に足を運んで、工程や品質、納まりの検討などを行いながら、不都合が生じた場合には改善を指示することです。そうした管理がきちんとなされていないと、問題が生じた際にクレームにつながることもあります。
<まとめ>
注文住宅の依頼先として工務店を選ぶ際には、タイプAの工務店と出会うために徹底的に情報収集をしましょう。ジェイホームズは、タイプAの工務店です。優秀な現場監督の育成と、信頼できる大工さん、職人さんとのネットワークをつくることに注力しております。建築の専門家である建築家からも、家づくりの姿勢や技術力を高く評価していただいております。