ハウスメーカーと工務店の違いは?注文住宅を建てる建築会社の選び方
目次
家を建てているのはハウスメーカーと工務店でどちらが多い?
日本の戸建て住宅の着工戸数で比較すると、ハウスメーカーのシェアは約25%ほどで、半分は大小さまざまな工務店が戸建て住宅を建てています。
このデータを見て、
「工務店がたくさん家を建てているなら、注文住宅も工務店に依頼すればいいかな」
と思ってしまいそうですが、そう簡単な話ではありません。
デザインや間取り、性能をじゅうぶんに吟味しながら大切な我が家をプランニングする注文住宅ならば、単に着工戸数の多寡だけでは依頼先としての是非を判断できません。ハウスメーカーを選ぶべき注文住宅、工務店を選ぶべき注文住宅があります。
注文住宅の家づくりは、要望に応えられる技術を持ち、信頼できる建築会社探しがはじめの一歩です。
注文住宅の計画や建築の依頼先には、ハウスメーカーか工務店をイメージしますが、何が違うのか、価格や工期、デザインや間取りは・・・?と気になることがたくさんあります。それぞれにメリットがあり、注意すべきデメリットもあります。
人生で1度、多くても数回の重要なライフイベントでありながら、明確な根拠がないまま建築会社を決めてしまっては、住み心地に不満や後悔が残りかねません。
この記事では、工務店とハウスメーカーの違いについて、自分が建てたい家にはどちらが合っているのか、特徴や違い、選ぶ基準について、わかりやすくお伝えします。
ハウスメーカーで長年働き、その後に工務店を起業したジェイホームズの代表が「ハウスメーカーも工務店もよく知る家づくりのプロ」として解説します。
ハウスメーカーと工務店、注文住宅を建てるときの違いは?
注文住宅を手がける建築会社には、大きく分けてハウスメーカーと工務店があります。
注文住宅の設計から施工、アフターケアまでの一連のサービスへの関わりが、ハウスメーカーと工務店によって違います。
工務店は全てに関わり、オーナー様と二人三脚で家づくりを行います。建設、アフターケアからリフォームまで「家をつくる」こと全般に携わるのが工務店です。
対してハウスメーカーは、主に「家を売る」ことがビジネスの基本です。住宅の規格や工法の開発と販売に注力し、施工は下請けの工務店が請け負います。ハウスメーカーは、各社の企業姿勢や工法、サービスもそれぞれ異なりますので、一律に考えないことが大切です。
ハウスメーカーの注文住宅はプラン・パッケージ型
ハウスメーカーは、全国展開している大手の住宅会社です。
テレビCMや新聞、雑誌やWEB等の広告、住宅展示場、モデルハウスなど大規模で多岐にわたるPR活動で高い知名度やブランド力があります。ハウスメーカーの注文住宅は、オーナー様のライフスタイルに合わせて様々なプラン、シリーズを企画、開発しています。
主に次の5点がハウスメーカーの注文住宅の特徴、メリットです。
- 施工品質が安定し、耐震性や省エネ対策などの基本性能が確保されている
- 提携会社とのネットワークで土地探しや資金計画の相談もできる
- カタログやモデルハウスで、外観・インテリアのイメージがつかみやすい
- 規格化、システム化が進んでいて設計・工事期間が比較的短くてすむ
- 保証・アフターサービスの内容が明確
ハウスメーカーの注文住宅には、安定した品質と独自技術、標準化に最大のメリットがあります。
ハウスメーカー各社は、独自の構造や工法で開発されパッケージ化、規格化された注文住宅の建材を工場で大量生産して効率を高め、建築現場でそれらを組み立てる方法で、どのエリアにも品質の安定した住宅を供給しています。
オーナー様はハウスメーカーの商品ラインナップからニーズやライフスタイルにあったプランを選び、細かな仕様はプラン内から選びます。注文住宅や自由設計住宅というよりは、セミオーダー住宅といえるでしょう。
ハウスメーカーのデメリット、注意点
● 価格が高くなる
ハウスメーカーの注文住宅の価格には開発費、広告費に反映されている分、建築費が高くなります。建材や設備のグレードが高いことも一因です。
● 設計の自由度が低い
プランやシリーズで設定された間取りや設備の中から仕様を選んで決めます。設定外の間取りや設備を取り入れることも可能ですが、オプションとなり割高になります。そのため、ハウスメーカーの注文住宅は画一的で細かい融通が通りにくく、設計の自由度が下がります。オーナー様の要望に制約が生じるケースもあります。
● 担当者の力量、継続性
ハウスメーカーの営業担当者は、注文住宅を依頼するオーナー様の直接窓口となります。担当は異動で変わることが多く定期点検のときには違う担当者になっていて、家への思い入れや経緯を知らず、記録や図面で事務的に進んでしまうことも。また、施工する下請けの工務店と連携がうまく取れていないと、オーナー様の要望が伝わっていない場合があります。
ハウスメーカーが向いているのはこんなオーナー様
● 忙しい!
ハウスメーカーには大企業としての安心感、ブランドがあります。
また、土地探しから家づくりまでをワンストップで任せることができるので、建築会社探しや担当者とのやり取りに多くの時間を割けない忙しいオーナー様に向いています。家づくりそのものも高度にシステム化されているため工期も比較的短いのも、メリットです。
● 新しい工法や技術を使いたい!
最新の設備や工法、性能に関心が高い方にとっては、ハウスメーカーの組織力、研究力の成果を反映した注文住宅が建てられます。
● 決められない!
デザインや設備、間取りの組み合わせは数限りなくあります。どれも良さそうで決められない、あるいは基準を満たしているなら問題ないという場合には、ハウスメーカーのニーズごとに設けられたプランから選ぶと良いでしょう。
その際は、収納や耐震性など「これだけはかなえたい」といった重視するポイントを決めておくと迷いません。
ハウスメーカーの注文住宅に興味のあるオーナー様は、カタログを取り寄せたり、モデルハウスに足を運び、最新の技術や情報に触れてみましょう。
ハウスメーカーの近年の動向
ハウスメーカーの中でも「鉄骨造」をメインに展開してきた会社が、新たな事業展開として「木造」を手がけるようになってきています。
ハウスメーカーとしては、自社の住宅ラインアップに、鉄骨造だけでなく木造の選択肢を加え、これまで取りこぼしていた顧客の獲得を狙っています。会社により方針は異なりますが、木造を主に富裕層向け高額案件や、分譲住宅などに活用したいようです。
今後、厳しくなると見込まれる住宅市場に備えた動きかと思われます。木造住宅の技術であれば、地場の工務店のほうが実力、実績もありますので、ハウスメーカーのこうした動きは特に大きな影響はないと思います。
工務店の注文住宅はフルオーダー型
工務店は、地域に根ざして注文住宅の土地探し、設計と施工、メンテナンス、リフォームを行う建築会社です。設計は設計事務所に外注する施工専門の工務店もあります。ハウスメーカーより小規模な会社が多いですが、営業スタイルや年間棟数、得意な施工、大工さんや職人さんの数も実に様々です。
工務店の注文住宅の特徴、メリットは主に次の6点です。
- (同じ規模、仕様で比較すれば)ハウスメーカーに比べ価格が安い
- 設計(間取りやデザイン、設備)の自由度が高い
- 自分の家を建てる工務店の社長や現場監督、大工さん職人さんの人柄が見え、気軽に相談しやすく安心感がある
- 地元で施工した注文住宅の実例、現場が見られる
- 地域にネットワークを持ち、土地や業者の情報に精通している
- その土地特有の気候・風土(暴風や湿気、塩害など)を考慮した対策ができる
工務店で建てる注文住宅は、オーナー様も家づくりに参加して、ライフスタイルや要望を元に一からフルオーダーで設計するので、自由度の高いこだわりの家を建てることができます。
外観から間取り、壁材や窓など好みの仕様、重視したい性能を取り入れた工務店の提案、見積もりをオーナー様と意見交換しながら決定します。設備は基本的に全メーカー、海外製品からも選択可能です。注文住宅の完成までは、工務店が施工と現場監理、検査を一貫して行います。
狭小地や変形地でも柔軟に対応できるのも工務店の強みです。
価格の安さも魅力の一つです。ハウスメーカーに比べ、下請け会社へのマージンや広告費の規模が小さく、同じ規模や仕様の注文住宅でも建築費を安くできることがあります。
伝統的な木造在来工法を得意とする工務店が多いですが、注文住宅に新しい工法を導入して品質や性能の向上を図っている工務店や、設計提案に力を入れる工務店も増えています。
工務店のデメリット、注意点
● 技術、品質、提案力のばらつき
工務店ごとに施工方針、管理体制が異なるため、技術や品質、施工の精度は一様ではありません。いわゆる「手抜き工事」がないとも言い切れません。優秀な工務店を探すには、実際に建てた人の口コミや評価を参考に、いくつかの工務店に直接相談に出向いて、建築現場や担当者の対応を確認することが大切です。
● 経営破綻リスク
ハウスメーカーに比べ、規模の小さい工務店では経営状態が把握しづらく、ある日倒産してしまった…という事態がないわけではありません。そのような倒産リスクには、住宅完成保証制度があり、万一の事態にも負担が抑えられます。もしも建築中に工務店が倒産しても、別の建築会社への引継ぎで生じた追加費用や前払い金が保証されます。
住宅完成保証制度の登録には経営状態など厳しい審査があるので、加入している工務店は信頼性が高いといえます。
● 工期が長くなる
ハウスメーカーが建材を工場でプレカットして現場で組み立てるのに対し、工務店は現場で建築資材を加工して設計通りに施工します。規格化されていない分、工期が長くなる傾向にあります。ハウスメーカーの工期は平均3~4か月、工務店の工期は平均5~6か月です。
工務店が向いているのはこんなオーナー様
● こだわりの家に住みたい!
注文住宅に自分らしいこだわりを求めるオーナー様には、工務店との相性が良いです。
「キッチンや趣味の空間、外観や内装のデザインや材質にこだわりたい」
「吹き抜けや大開口のある開放的な間取りを快適な空調システムで実現したい」
「玄関とリビングは共有して、お風呂やトイレは分けた二世帯住宅」
「収益物件や店舗を併用した家にしたい」
「狭小地に3階建てをおしゃれに建てたい」
といった、オーナー様の要望や予算に応じて柔軟に注文住宅のプランニングができるため、自由度の高い家づくりが可能になります。職人技の光る造作家具や造作収納を依頼できるのも工務店ならでは。
限られた予算でこだわりを実現したい注文住宅も、合理的な提案が受けられるのも工務店です。
工務店とは身近な信頼関係が大事!
工務店との関わりは基本的に長期で、住宅が建った後の方が長い付き合いになります。
気持ちよく、安心できる信頼関係でなければ、住まいのパートナーとして、相談から建築、メンテナンスやリフォームまで任せることはできません。
多くの工務店は、新築のときに担当した施工管理者が、点検やメンテナンス等も行います。オーナー様の要望やライフスタイル、住まいの設計や採用した工法や技術を、建築段階から熟知している専門家が相談相手になることは心強く、頼りになります。
メンテナンスやリフォームを気軽に相談しやすいこともメリットです。何より地元の会社ですので、オーナー様の相談や現場にすぐに駆けつけて対応できるフットワークには安心感があります。
工務店の注文住宅に興味がある方は、地域を絞って工務店のホームページを見てみましょう。設計・施工事例で作風やテイスト、家づくりのスタンスに共感できるか、好みに合うかという視点でチェックしてみてください。
注文住宅の進め方や手続きに大きな違いはないので、工務店の個性や技術に注目して、資料請求や無料相談会を申し込んでみましょう。
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優秀な工務店、自分に合った工務店の選び方を、注意点や現場のチェックポイントとともにガイドにしました。
注文住宅の依頼先をどちらかに決める前に
では、どちらが注文住宅に最適なのか?
実際のところはハウスメーカーと工務店、どちらが良いとは言い切れません。
なぜなら、オーナー様が建てたい注文住宅、住みたい家、思い描いている暮らしにはどのようなデザイン、性能、予算配分が適しているのかで判断が異なってくるからです。
注文住宅を建てるオーナー様には、ハウスメーカーか工務店かを決める前に、これから住む家のイメージをより明確にしてから依頼先の検討を始めていただきたいと思います。
例えば、次のような点をどうするか?を調べたり、ご家族と話し合ったりして、理想の暮らしを具体化してみましょう。そうすれば、ハウスメーカーや工務店からの提案に流されることなく、有意義な意見交換ができます。
<デザイン・間取り>
- 外観、外壁 色や素材、デザインのテイスト
- 内装 壁材の色や素材、デザインのテイスト、窓の位置、床の素材、照明
- リビング 広さ、天井の高さ
- 寝室 間取りの位置、壁材の色、防音性能
- 収納 造作収納、ウォークインクローゼット、家具の配置など
- 外構 しつらえ、広さ、テイスト
- 駐車場 必要の有無、広さ、台数
- 日当たり、風通し
etc…
<設備>
- キッチン 対面キッチンやアイランドキッチンなどレイアウト、システムキッチンの仕様、パントリーの有無、家事動線
- バスルーム 広さ、デザイン、ほしい機能
- トイレ 広さ、デザイン、ほしい機能
- 空調 冷暖房設備の機能、調湿、床暖房
etc…
<性能>
- 耐震 耐震等級の取得の有無、工法
- 断熱 温熱等級の取得の有無、工法
- 省エネ 省エネ性能の高い設備機器の選定
- バリアフリー 手すり、スロープ
- セキュリティ 防犯対策
etc…
<サービス>
- 保証内容
- 担当者の対応(誠実さ、正確さ、早さ)
- 会社の安心感、信頼性
- アフターサービス(ランニングコストの確認も忘れずに)
- 施工の精度、技術力
etc…
どこにお金をかけるか、安くてもよいところ、譲れないポイントは何かなどをある程度固めてから、自分の家への考え方や要望に合った建築会社から資料を取り寄せます。無料相談や見積もりを経ながら、要望に応えられる技術と信頼性を持った1社に絞り込んでいきましょう。
ハウスメーカーと工務店 比較まとめ
地域密着のハウスメーカーや、ローコストを特色にしたハウスメーカーもありますし、最新の工法を取り入れる工務店や、デザイン性の高い独自ブランドを提案する工務店、見学会をこまめに実施してモデルハウスを公開している工務店が増えています。
注文住宅は完成まで実物が見られません。断熱や防音も体感できません。
候補になったハウスメーカー、工務店が実施する無料相談会や注文住宅講座、見学会には積極的に参加して、対応力や現場の様子、デザイン力、完成した家の仕上がりを確認しましょう。
工務店との家づくりの特徴とチェックポイント
注文住宅の仕事に対応できる工務店の仕事について、概要をお伝えします。
工務店の存在や活動、家づくりを伝える「広報」
日常で工務店と接することはほとんどないということもあり、地域の工務店の認知度は決して高くないでしょう。そのために、工務店としては地域の人に自社の存在や家づくりのサービスを知っていただくために「広報」活動が必要になります。
工務店の広報とは、下記のような活動です。
- WEBサイトを制作して運用
- SNSを使って認知を広げる
- 地域の人に向けてイベントを開催
- 完成見学会などを実施
会社によっては広告も実施しており、雑誌に広告記事を掲載したり、新聞の折り込みチラシを行う会社もあります。
工務店がお客様に家づくりの相談を受ける「営業」
ほとんどの工務店には、実は営業担当者はおりません。ハウスメーカーやビルダーと違い、営業マンにしつこくアプローチされるということはほとんどないと思われます。工務店の人員体制では、見積りや施工などの仕事に追われておりますので、現実的に「追客」などできないのが実情です。
営業担当のいない工務店の家づくりの窓口は、その工務店の社長になります。初回打合せからその工務店の代表者と話すことができますので、オーナー様としてものその会社の評価がしやすくなると言えます。
工務店の社長は家づくりの経験が豊富ですし、いろいろな相談や質問に対応は可能です。ただ、工務店経営者の力量は個人差が大きいですし、当然のように相性の問題もあります。自分が重視したいポイントや会社の実績などを考慮して、最終的に判断するようにしてください。
その工務店で具体的に家づくりを検討したくなったら、下記の提案内容を精査して依頼するかどうかを判断します。
- 新居の要望などを伝えて、設計提案(ファーストプラン)を受ける
- その計画案に基づき作成された概算見積書の内容を確認する
その計画案の間取りやデザイン、仕様を確認し、見積書の金額に納得でき、資金計画も折り合うようであれば、契約を行います。
工務店によって大きな差が出やすい「設計」
工務店は小規模で経営している会社が多く、ほとんどの工務店には「設計担当」がおりません。工務店に設計・施工で家づくりを依頼する場合には、下記のいずれかの力量をを判断することが重要になります。
- 工務店の設計担当者に魅力的な設計力があるか
- その工務店と協働する設計事務所に設計力があるかどうか
設計では、打合せを重ねながら、間取りやデザイン、仕様などを順番に決めていきます。その決まった内容を設計図や仕様書にまとめていきます。
工務店の社長に設計に対する理解が深い会社は、優秀な設計担当者が在籍している、もしくは外部の優秀でコミュニケーション能力の高い設計事務所と協働しているケースが多いです。
工務店の社長との面談で設計に対する考え方を確認し、提案される設計案を自分の要望をふまえてチェックすることが重要です。
工務店の主要業務は「施工」を務めること
幅広い業態の工務店ですが、どの会社でも、その仕事の中心になるのは「施工」と呼ばれる業務です。この施工は、現場監督を中心に、実際に手を動かし家を作り上げる大工さんや職人さんを束ね、工事全体を管理する仕事です。現場監督の仕事は非常に多岐ですが、主なものは下記の3つです。
1.工程管理
・工事を受注したら、予算やスケジュールを組む
・専門工事業者を手配するとともに、資材の発注を行う
・現場では具体的な指示を出しつつ、作業の段取りを組み、スケジュールを管理
・トラブルや変更が起きた時の調整役も担う
2.安全管理
・大工さんや職人さんが安全で仕事をしやすい環境をつくる
・近隣住民への挨拶・説明や、通行車両の対応など
3.品質管理
・工事が計画通りにきちんと行われているか確認
・資材のチェック、管理も担当
・法律で定められている検査の立会い等も行います。
上記のほかにも、小規模の会社では一人で何役も担う必要があるので、下記のような業務もあります。
- 見積り業務
- 地鎮祭等の手配
- 施工用図面の作成
- 引渡し資料の作成
工務店に家づくりを依頼した場合は、現場監督のもとで職人さんたちが作業をします。木造住宅の場合、職人の中心となるのは大工さんですが、電気設備工事や衛生設備工事の職人さんや、板金屋さん、塗装屋さん、左官屋さん、建具屋さんなど、多くの職人さんとコミュニケーションをとりながら、チームワークによって一軒の家をつくりあげていくのが、工務店の仕事です。
工務店は家守りとしてメンテナンスを行う「点検」という役割
工務店は新築住宅の工事の合間に、すでに引渡し済みの住宅の定期点検やメンテナンスなどの仕事も行います。
工務店には、手がけた住宅を長年にわたって保全するという「家守り」という役割があります。その住宅のことを最もよく知るのは「建てた工務店」ですので、とても重要な仕事です。
比較的規模の大きな工務店では、アフターメンテナンス専任の担当者がいることもありますが、多くの工務店では施工を担当した現場監督、もしくはその工務店の社長や幹部が対応します。
ジェイホームズの注文住宅は「工務店+建築家」
ジェイホームズは東京都、神奈川県を中心に、注文住宅の新築を設計、施工している工務店です。
工務店でありながら、ハウスメーカー以上の品質基準と現場管理体制を設けて、施工の精度を高めています。
オーナー様からのヒアリングを重視したプランニングを行い、設計・デザインは、オーナー様の好みに合った建築家、設計事務所を選定して協働しています。モデルハウス見学会、現場見学会を実施して、オーナー様に提案や仕様、品質に納得いただいてから契約を結びます。
ハウスメーカー出身の代表が工務店を作った理由
ジェイホームズがハウスメーカーの特性も持ち合わせる工務店として注文住宅を建てるのには理由があります。
ジェイホームズは、大手ハウスメーカーで働いていた代表の牧野や施工管理者たちによって創業しました。
ハウスメーカーに勤め、その一員としてやりがいを感じながらも、住宅を建築する技術者としては、システマチックに建築される住宅に魅力を感じることができずにいた代表の牧野が、部門の廃止により優秀な大工の親方20人を放出せざるを得なくなったとき、 「この親方たちとならば、どんな家も建てられる」「「作品」とよべる家を残していける」という強い想いが芽生え、起ち上がったのがジェイホームズです。
以来、優秀な技術者たちの経験、知識、工夫を注ぎ込み、「作品」を作り続けています。高い技術力を活かして、新しい木構造建築「耐震構法SE構法」の登録施工店としても家づくりを手がけています。
私たちはハウスメーカーの良い点も、課題も熟知しています。
大手ハウスメーカーで培った技術力や品質管理体制、メンテナンス性への配慮はそのままに、プロからの評価の高い建築家、設計事務所と協働することで高いデザイン性と自由度を兼ね備えた注文住宅を提案できる構成にしました。現在では、基準以上の性能をもったデザイン住宅の設計、施工を得意としています。
価格面でも、ハウスメーカーと比較して、広告宣伝費や営業経費を大幅に抑えた経営で、オーナー様にリーズナブルで適正価格の注文住宅をご提供できる自信があります。
ハウスメーカーでは実現することが難しい、デザインと機能を両立させた注文住宅「美しく強い家」をご希望のオーナー様からのご相談をお待ちしております。
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