木造住宅における断熱で重要な窓の解説
窓選びのポイントは、建設地にあわせた断熱性や防犯性などに配慮すると同時に、使い勝手やデザインを検討して計画・設計することです。
木造住宅の既製品の窓は、「サッシ+ガラス」で構成されたものです。サッシとは、窓の上枠・下枠・たて枠で構成された窓枠の中の框(かまち)と組子のことです。「窓を選ぶ」ということは、「サッシとガラスの組合せを選ぶ」ということになります。
建材メーカーからは、素材やデザイン、性能を高めた豊富な商品が揃い、空間や使い勝手に合わせて選ぶことが可能です。
窓の計画は専門的な知識が必要ですし、選び方によっては予算にも大きく影響します。
このコラムでは、木造住宅における断熱で重要な窓に関するポイントについてお伝えします。
目次
木造住宅における断熱で重要なアルミサッシの種類
サッシの素材として普及しているのが、アルミサッシです。断熱性を高めた複合サッシ、樹脂サッシなどの商品も増えてきました。
主なサッシの種類は下記です。
1.アルミサッシ
アルミは、強度もあり耐候性や防火性に優れた素材です。軽量なので、開けたり閉めたりする時に、操作がしやすいです。
課題としては、熱伝導率が高いので、断熱性にやや劣ります。腐食しにくく、サビにも強い素材です。
2.樹脂サッシ
樹脂サッシの主な材料は、塩化ビニール樹脂です。熱伝導率が低く、断熱性に優れる材質です。複層ガラスとの組み合わせによって、高い断熱性を得ることができます。
一般的には、アルミよりも強度が弱いので、厚みのある構造となりますが、最近では、デザイン性を高めたタイプもみられます。
寒冷地での使用が多いですが、近年では断熱性を高めるために都市部での木造住宅にも採用されるケースが増えています。
3.木製サッシ
木製サッシは、木が持つ質感や風合いが魅力です。一方で腐食や磨耗などの耐久性にやや劣るのは否めません。
素材としては、無垢材を用いたもの、集成材・積層材を用いたもの、それらを組み合わせたものなどもあります。
木製サッシは経年による塗装の劣化や腐食、木の狂いなどを克服するための工夫がなされています。木材を充分に乾燥させたり、特殊な構造で気密性などを高めた製品もみられます。
4.複合サッシ
異なる素材を組み合わせたサッシは複合サッシと呼ばれています。たとえば、室外側にアルミ、室内側に樹脂や木を組み合わせるなどしたものなどがみられます。
木造住宅における断熱で重要なガラスの種類
サッシに組み込まれるガラスにもさまざまな種類がみられ、用いるガラスによって窓の性能は大きく変わってきます。ガラスは、大きく分けて一般ガラスと機能ガラスがあります。
1.一般ガラス
一般的なガラスとしては、「フロート板ガラス(透明ガラス・単板ガラス)」や、破損しても破片が飛び散らないように金属網を封入した「網入板ガラス」、ガラスの片面に型模様をつけた不透明の「型板ガラス」などがあります。
2.機能ガラス
2枚または3枚の板ガラスの間に、乾燥した空気の層を封入することで断熱性を高めた「複層ガラス」、衝撃強度、曲げ強度を高めた「強化ガラス」、割れても飛び散ることがほとんどない「合わせガラス」と呼ばれるものがあります。
「複層ガラス」には、Low-E金属膜をコーティングした「高断熱複層ガラス」や「遮熱複層ガラス」などの種類もあります。
設置する地域エリア、間取りに合わせて必要な機能を持つガラスを選ぶことが大切です。
まとめ
住まいの高気密・高断熱化は進み、断熱性能の高いサッシ商品も充実してきています。
断熱性能をより高めた樹脂サッシの商品も増えてきており、サッシ枠をスリムにすることでガラス面積を広げ、すっきりとしたインテリアを実現できるものなどもあります。
断熱は、これからの家づくりにおいて特に重要です。そのために大事なことは、信頼できる工務店を選ぶことです。
ジェイホームズでは、断熱性を高めた高級注文住宅の実績、事例も豊富です。
ぜひお気軽にお問合せ、ご相談ください。