木造4階建て実現の鍵は耐火建築物への対応
木材の利用促進が期待される中大規模木造は、都心部での計画が増えてきました。
その背景には、技術・構法の発達に加え、世界的に注目されるCSR(企業の社会的責任)や、SDGs(持続可能な開発目標)等への取り組みがあります。
木材の活用は環境貢献につながるという認識が企業に浸透しつつあります。
都市部の厳しい敷地条件の中で4階建てを計画する際に、鉄骨造ではコストや施工に問題がある場合においても、木造が有効な選択肢となります。
このコラムでは木造4階建てのポイントについてお伝えします。
目次
木造4階建てが建築基準法改正で実現しやすくなっている
法制度面で中高層木造の追い風になっているのが、2019年の改正建築基準法です。
改正前は木造建築物の高さが13m、軒高が9mを超えると一律に耐火構造にする必要がありました。
改正後は、高さ16m以下かつ3階以下であれば、木造でも耐火構造としなくてよくなりました。
ただし、倉庫や自動車修理工場などの基準は高さ13m以下で据えおかれています。
高さ16m超、4階以上であっても、壁や柱などの主要構造部で木材を通常よりも厚くすれば、石こうボードなどで覆わなくてもよくなります。消火までに倒壊しない防火性能を満たすことが条件です。
新設された「75分・90分準耐火構造」は、これまで耐火構造が求められたケースで、一定の性能を満たせば準耐火構造で建てられることになりました。
木造4階建てを耐火建築物で実現するポイント
木造の耐火建築物では、木造の構造体に耐火被覆が必要となります。
木造の耐火建築物を現実的に計画し、デザインとコストを両立させるには、「構造躯体の木(柱や梁)を見せること」にこだわらない設計が重要となります。
木造4階建てまでは1時間耐火構造が要求されます。
木造耐火構造を計画する場合、内部を石膏ボードで覆う必要があるため、空間の確保や、耐火被覆分のコストアップについて事前によく検討をしておく必要があります。
立地条件や地盤状態等により、鉄骨造や鉄筋コンクリート造では実現が難しい場合等は、「木造4階建」は有効な選択肢となります。
ジェイホームズは木造耐火建築物の施工ができる工務店
ジェイホームズでは、木造耐火建築物に関しては下記の方針を基本としております。
- 仕様に関しては、木住協が取得している国土交通大臣認定工法を推奨します。
- 木造耐火は建物重量が重くなりますので構造躯体の負担が大きくなります。耐震性能の高いSE構法等の金物工法を推奨します。
- ジェイホームズはSE構法登録施工店であり、SE構法は木造4階建ての実績があります。
木造耐火に関するコラム:「木造は火に弱くない!火に強い木造耐火建築物とは?」
木造耐火に関するコラム:「防耐火は耐火建築物・準耐火建築物・その他建築物の選択が鍵」
木造耐火に関するコラム:「木造の防耐火は準耐火建築物、耐火建築物の順に考えるべき理由」
ジェイホームズは高級注文住宅(豪邸)に特化した工務店
ジェイホームズは高級注文住宅(豪邸)を建てることに特化した工務店です。
オーナー様の好みや要望に合う、住まい手の思いや理想を共有できる建築家、設計事務所に依頼して、協働して注文住宅を建築しています。
実績のある工法、得意な施工を前提に設計された注文住宅は伝統的ともいえますが、慣れた工法や使い慣れた建築資材を優先してしまう傾向があり、ともすれば保守的な設計、デザインになる工務店も少なくありません。
ジェイホームズはオーナー様の土地や予算をふくめた様々な要望を理解して、高い提案力と柔軟なプランニングが反映された「建築家の家」を建てる工務店としての実績が豊富にあります。
ジェイホームズは技術でデザインを支えるべく、厳格な品質基準と教育体制で施工技術の向上と研究に経営資源を集中させています。
また、ジェイホームズは大手ハウスメーカー出身の代表の牧野や施工管理者たちによって創業されたこともあり、そこで培った技術力や品質管理体制、メンテナンス性への配慮を徹底しています。
プロからの評価の高い建築家、設計事務所と協働することで高いデザイン性と自由度を兼ね備えた注文住宅を提案できる体制を実現しています。
ジェイホームズの施工実例(住宅別)はこちら
ジェイホームズの施工実例(部屋・空間別)はこちら
ジェイホームズのモデルハウス見学はこちら