ZEHを建てるために必要なこと
「ZEHって何?これからの省エネルギー住宅のカタチ」のコラムで、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の概要をご説明しました。このコラムでは、実際にZEHを建てるためのポイントについてご説明します。
目次
ZEHの家づくりのポイントは、次の3点です。
1.断熱性が高いこと
住まいの断熱性を見るのには、UA値(外皮平均熱貫流率)という数値を用います。この数値が小さいほど断熱性に優れているということなのですが、ZEHではこの値が0.6以下でなくてはなりません。ちなみに、2020年に義務化される省エネ基準のUA値は0.87です。
2.高効率設備機器を採用していること
エネルギーを消費する住宅設備(エアコン、給湯器、照明器具など)は、できるだけ少ないエネルギーで効率的に動かせる省エネ対応のものを選びます。また、「HEMS(ヘムス)」(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)を採用して、使う電力を自分で認識し、コントロールすることも必要です。
3.太陽光発電システムを搭載していること
エネルギーを一切使わない生活は現代では無理なので、徹底的に省エネしても、それだけでは消費エネルギーをなくすことはできません。その、どうしてもなくせないエネルギー消費分を、エネルギー創出(創エネ)で補うというのがZEHの根底にある考え方です。一般家庭でエネルギーを生み出す場合、現在もっとも一般的なものは太陽光発電です。石油やガスなどの外部資源に依存しないエネルギーなので、停電時などでもエネルギー自給もできます。
まとめ
ZEHを建てることは、従来の家づくりと比較しても特別なことは「太陽光発電システムを搭載する」ことだけです。その他のことは、ZEHとは関係なく、本来考慮して実施されるべき内容ばかりです。省エネルギー住宅を建てることは、これから注文住宅にとって必須の流れになっています。