仕様
木造で大空間、大開口を実現した二世帯住宅
杉並区に建つ二世帯住宅です。施主は建築家でありオフィスデザインや家具販売も手掛けています。都心部の限られた面積の敷地に二世帯住宅を実現するために、建築家の設計力を活かして法規制をクリアしながら、地下室や大空間、大開口を設けるなどして開放的な空間構成を実現した住宅です。個性的なモダンファニチャーが家全体を彩ります。
- 敷地は西側道路に面しており、周囲は建物に囲まれていることから、採光やプライバシーの確保に配慮した計画としています。
- 地下階は親世帯、1・2階は子世帯の住まいとなっています。地下はRC造、上部は木造の混構造であることから、上下階の音の問題にも配慮した計画です。


RC打放しと黒い三角屋根によるモノトーンな外観デザイン
敷地は傾斜地になっています。地下室扱いとなるRC造の基壇の上に、2層の木造が載る構成となっています。前面道路のアイレベルからは開口部が見えない設計となっており、クールな外観デザインとプライバシーを両立させた住宅です。
- RC造部分の外壁は、緻密に計画されたパネル割付による美しい打放し壁の仕上げとなっています。
- 木造部分の外壁材には、黒いスレートを採用しています。軒の出がほとんど無い形状の切妻屋根が印象的な外観デザインとなっています。
RC造の斜めの壁が印象的な二世帯住宅の地下室
地下室がある場合、住宅として使用する部分の床面積の3分の1を限度として容積率の計算から除外されます。この二世帯住宅においても地下室に親世帯の住まいを計画することで、それぞれの世帯に居室や水まわりのスペースを充分に確保した住宅を実現しています。
- 地下から2階まで3層を連続する斜めの壁が、外観・内観共にデザインのアクセントになっています。
- 地下の計画では、地下室ならではの工事、設備など、適切な対応や設計が求められます。ジェイホームズは地下室の設計・施工の実績が豊富です。デザインと安全性を両立させた、地下室のある二世帯住宅をプランニング、ご提案いたします。


モダンファニチャーが映えるLDKの大空間
1階は子世帯のLDK、テラス、水まわり等で構成されています。屋根形状に合わせた勾配天井、吹き抜けは、空間に広がりと開放感をもたらします。ミッドセンチュリーなテイストの家具が空間を彩ります。
- 大開口は大きな1枚の片引き戸となっており、壁側に引き込むと、テラス部分はLDKとつながるアウトリビングとなります。
- 照明計画は間接照明やアクセントとなる照明などを使って、インテリアの雰囲気を高めています。
壁面に美しくデザインされたオーダーキッチン
LDKに設けた壁一面のオーダーキッチンは、長いカウンターを設けて調理や盛り付けなどがしやすいキッチンとなっています。オールステンレスのシンプルなキッチンで、水栓などの器具にもこだわりを感じさせるキッチンです。
- オーダーキッチンの対面にはインテリアのテイストに合わせたモダンファニチャーの収納を設置しています。パントリーを設けて、収納や使い勝手にも配慮しています。
- らせん階段は、シンプルなデザインと丁寧な施工により、美しい「魅せる階段」となっています。

担当者のコメント
住宅の永遠のテーマであるデザインと使い勝手。
デザインを優先すれば使い勝手が悪くなり、使い勝手を優先すると思うようなデザインにならない。
このジレンマを何度も何度も検討しながらクリアにしていく作業をして完成したのがこの住宅です。
そのこだわりを積み重ねていった結果、着工から引渡までに1年3か月もの月日を費やしてしまいました。