仕様
傾斜地を地階RC造と
木造2階建の混構造で計画
敷地は相模湾を眺めることができる、逗子と鎌倉の市境に位置する傾斜地です。この敷地条件を、住まいの魅力へと転換した住宅です。道路に面した地階はRC(鉄筋コンクリート)造とし、ガレージ、倉庫、ゲストルーム、シャワー室を配置。その堅牢な基壇の上に、木造2階建ての住空間が載る混構造です。
- 1階には3つのベッドルームと2つの浴室、2階には約78㎡におよぶLDKと約45㎡超のバルコニーが広がり、らせん階段で屋上へと続きます。
- 地階から屋上まで、立体的に構成された断面計画です。それは、傾斜地建築の経験値と精密な施工技術があって初めて成立するものです。


RC造ガレージが閉じて迎える
夜のファサード
道路側は、まったく別の表情を見せます。コンクリート壁、ガレージ扉、黒い玄関扉。地階のRC造ボリュームが、プライバシーとセキュリティを守る「砦」として街に面しています。擁壁と建物を一体化させることで、傾斜地に安定した地盤をつくり出しています。
- 夜、壁の上に木々のシルエットと灯りが浮かぶ光景は、閉じながらも品格を漂わせる高級住宅ならではの佇まいです。
- 地階RC造+地上木造の混構造により、道路側は堅牢に閉じ、庭側は全面開口で開くという二面性を実現しています。土圧を受ける外壁は防水措置を施した鉄筋コンクリート造とし、傾斜地でも安心の構造計画です。
富士山と江の島を望む、
眺望を最大化するLDKの大開口
キッチンに立つと、視線の先には相模湾、江の島、そして晴れた日には富士山まで眺めることができます。この住宅のLDKは、この土地が持つ眺望のポテンシャルを余すことなく引き出すために設計されています。
- ブルーグリーンに塗装された木製サッシが景色を額縁のように切り取り、白い空間に海と空の色を映し込ませます。
- 大開口には引込み式の木製サッシを採用し、開放時には柱型だけが残るパノラマを実現しています。断熱性を確保しながら、アルミにはない柔らかな質感で景色を縁取ります。


開放的なアイランドキッチン。
タイルが彩る2階LDK
眺望の良い2階に配したLDKは二方向に大開口がある明るく開放的な空間です。約78㎡のワンルーム空間の中心に、グラファイトカラーのアイランドキッチンが据えられています。白く塗装した現し梁のリズミカルな天井、グレーのタイル床、そしてダイニングゾーンに敷き込まれたヨーロピアンクラシックな装飾タイル。ミニマルな空間に一枚の絨毯のように浮かぶパターンタイルが、この家ならではの気品を添えます。
- 左右のフルオープンサッシを開ければ、ブルーグレーのデッキテラスまで空間が連続し、LDK全体がひとつの展望台のように機能します。
- コンロ・シンク・食洗機・収納を納めたアイランドキッチンに、木製カウンターを片持ちで設置して、調理・配膳・団らんがシームレスにつながるレイアウトです。
庭に開くガーデンバスが叶える、
リゾートのような浴室
大開口の木製サッシを引き込めば、浴室はそのまま庭とつながります。住宅の常識を軽やかに超えた「ガーデンバス」です。深い青のタイルを張った壁、レッドシダーの天井、白いタイルの壁面が印象的な浴室です。
- 素材の対比が美しいこの浴室は、窓を閉めれば端正なプライベートバス、開け放てば芝生の庭と一体になる半屋外の空間へと変化します。
- 庭全体を借景とすることで、リゾートホテルの浴室のような開放感を獲得しています。




















