デザイン住宅は建築化照明で空間に奥行きを。モデルハウスの照明計画(後編)
公開日:2017-12-16 / 最終更新日:2017-12-18

デザイン住宅の照明では「建築化照明」をうまく設計していくことがポイントです。建築化照明とは、建築の造作などの一部に間接照明を組み込むことです。建築家が手がけるデザイン住宅では多用される定番の照明方法ですが、実はそれほど難しいものではありません。天井や壁の造作の一部を変更し、そこに照明を組み込むことで実現できるのです。このコラムでは、ジェイホームズのモデルハウスの建築化照明についてその詳細をお伝えします。
目次
建築化照明のテクニック:天井を伸ばして間接照明をつくる

上の写真はジェイホームズのモデルハウスの主寝室です。天井の一部を伸ばして間接照明としています。天井を伸ばした部分の先端には立上りをつくることで、照明そのものが見えないように工夫しています。天井を照らした光が柔らかな光となって空間を包み込みます。
寝室の照明を計画する場合、寝た状態で直接照明が目にふれないようにしておいたほうが快適さを保てます。ベッドサイドに手元灯として壁付けの照明も設置して使い勝手に配慮しています。
高齢者世帯の照明は複数の照明器具を設置して明るさの可変に対応

上の写真はジェイホームズのモデルハウスの親世帯のリビングダイニングです。天井の高さを2つに分けて、低いほうの天井上部に間接照明を組み込んで天井を明るく照らし、天井内にはダウンライトを設置しています。ダイニングテーブルの上部にはペンダントライトを設置しています。
親世帯の照明計画においては、視機能は加齢と共に衰えていきますので、複数の照明器具を設置することで、明るさの可変と省エネに対応できるように計画しました、
デザイン住宅の水廻りは間接照明に最適

住宅の水廻りの多くは、読書や家事など細かい作業を必要としないため、比較的間接照明で大胆に計画しても問題ないことが多いのです。水廻りの冷たい仕上げを和らげるような、雰囲気重視の照明計画がおすすめです。
上の写真はジェイホームズのモデルハウスのトイレです。手洗い器がある面の壁を、青いモザイクタイルを貼り、横長の鏡の裏側に照明を仕込んでいます。モザイクタイルが照明の光に反射して、より光沢を帯びた印象を空間に与えています。
<まとめ>
住宅の照明の主な役割には、安全性の確保、明視性(物がよく見える)、快適性(光による生理的、心理的効果)、演出性(楽しさ)という4つの効果があります。従来の住宅の室内照明に多かった1室1灯照明では、安全性と明視性を満たすことはできますが、快適性と演出性を満たすことはできません。デザイン住宅の照明計画では、建築化照明の手法を用いることで、ワンランク上の照明テクニックを実践でき、室内の空間を美しく快適に照らすことができます。
ジェイホームズのモデルハウスにお越しいただいて、建築化照明による空間を体感してみてください。
この記事の著者・監修者

著者
牧野伸一
ジェイホームズ株式会社 代表取締役/二級建築士
長年の住宅建築の経験をもとに、ご要望や暮らし方を丁寧にくみ取り、建築家・施工管理者・熟練の大工・職人の力を結集した家づくりを行います。デザイン性と耐震・断熱性能を両立させながら、施工品質・工程・コストを一貫して管理し、安心して長く快適に暮らせる住まいの実現を支えます。
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監修者
植村将志
ハウス・ベース株式会社 代表取締役/一級建築士・住宅性能評価員
一級建築士として住宅・建築関連の実務経験を持ち、専門性の高い内容について、読者にわかりやすく伝わるよう執筆・編集・監修を行っています。工務店・ハウスメーカー・建材メーカー・木構造材メーカーなどの業務支援にも携わっています。
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