狭い土地でも広く感じる狭小住宅の設計ポイント
土地探しはなかなか大変ですよね。条件の良い土地は、価格が高いし、すぐに売れてしまいます。ようやく予算の範囲内で候補となる土地と出会っても、都心だと敷地面積が限られた狭小地であることが多く、どんな注文住宅が建てられるのかを不安に感じることもあると思います。そうした土地でも、設計の工夫で広く感じられる住空間を実現することは可能です。
このコラムでは、狭小住宅の設計ポイントをお伝えします。
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目次
狭小住宅の設計ポイント
1. あえて「中庭」をつくる
狭小地は道路から見て間口の狭い土地が多いですが、普通の間取りだと道路側にしか開口部が取れないので、道路に対して奥の空間には光が差し込みにくいですよね。
そこでご提案したのが、中庭を設ける「コの字型」の間取りです。このような空間構成とすることで、内部に「採光と通風」を同時にかなえることができます。中庭はプライベートな空間にもなりますし、家全体に「明るさ」と「潤い」を与えるスペースとなります。
2. 床に段差をつけて「スキップフロア」にしてみる
狭小住宅は土地が比較的狭いこともあり、3階建てになることが多いです。ゾーニング(部屋の配置)が悩ましいところですが、暮らしやプライバシー等を考慮すると2階にLDKをつくることがベターな選択になることが多くあります。
LDKは文字通り、リビング・ダイニング・キッチンです。「ノンビリとくつろぐところ」と「食事をとり、料理をするところ」に大きく区分されます。
一室空間としてニュートラルに大きな空間をつくることも素敵ですが、あえてそこに段差(床の高さや天井の高さに変化をつける)を設けることで、明るさや開放感が異なる空間が実現できます。
3. 屋上に「ルーフバルコニー」を設けてみる
狭小住宅は3階建てになることが多いですし、建築基準法やその他関係法令による斜線制限により、敷地によっては勾配を持った屋根をつくることが難しい場合もあります。
そうしたときには、屋上をフラットルーフ(陸屋根)として高さを抑え、塔屋(屋上に上がるためのスペース)を設けて屋上に上がる階段を設置し、屋上を「ルーフバルコニー」にします。木の板を貼って「ウッドデッキ」にしてもいいですし、洗濯物をたっぷり干すことのできるサービスバルコニーとすることも可能です。
雨の多い日本で、勾配のついた屋根よりも防水のリスクは高まりますが、性能の高い防水工法もありますので、そうした技術を活かしながら、都市部にプライベート感の高いルーフバルコニーを実現することは可能です。
まとめ
ジェイホームズでは、狭小住宅の実績も多数あります。世田谷区や目黒区など人気のエリアは、土地の価格が高い場所が多いです。限られた土地でも、設計の工夫で数字では表現できない住空間をジェイホームズでは実現してきました。そのために「設計のプロ」である建築家の設計力を活かした家づくりに取り組んでいます。ジェイホームズが紹介させていただく建築家は、厳しい設計条件でも、設計者として意欲を燃やして、「こんな空間構成が可能です!」と斬新な設計提案をしてくれるのです。